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出典検索?: "車のいろは空のいろ"
『車のいろは空のいろ』(くるまのいろはそらのいろ)は、あまんきみこによる日本の児童文学作品。ポプラ社から発売されている。
挿絵は初代から主に北田卓史が担当したが、他の画家が描いた版も多く存在する。
本作は様々な収録・発行形態が存在する。当記事ではほとんどのエピソードを収録した、2000年初版の「新装版 車のいろは空のいろ」シリーズ3巻と、2022年初版の4巻「新装版 車のいろは空のいろ ゆめでもいい」(挿絵は黒井健[1])を説明の基本とする。 松井さんの職業はタクシーの運転手。乗せるお客さんが、ある時はあらためて見ると動物だったり、ある時は道路や地面でない所を走っていったり、またある時は時間と空間を往復したり。そんな日常と非日常が交差する松井さんのファンタスティックなタクシー業務は、今日も続く。 太平洋戦争を背景にした話も一部登場する。これは作者が幼い頃に戦時下にあった影響。 最初の巻である『車のいろは空のいろ 白いぼうし』のエピソードの大半は雑誌『びわの実学校』が初出だが、最初に書かれたのは「くましんし」で、同団体への投稿により、『びわの実学校』13号の「童話教室」欄に載った。これで同団体代表の坪田譲治に認められる。松井は当初主役ではなかったが、一年以上たってあまんの師匠の与田準一が「松井さんは元気か」と言い、それがきっかけでシリーズ化した。その後今西祐行から単独刊行の話があり、シリーズ名の『車のいろは空のいろ』は、タクシーの車体色を聞かれたあまんの返答を元に今西が考えた。あまんは後に「幼少時病弱で、部屋の中から眺めていた青空が原点だろう」とも語っている(『あまんきみこセレクション5 ある日ある時』『あまんきみこ童話集2』より)。巻末解説の砂田弘と松谷みよ子は、いずれもびわの実会時代の仲間。あまんは執筆に協力してくれた人物として、生源寺美子、岩崎京子、宮川ひろ、本間容子 ポプラ社文庫からも発行されているが、話・絵・解説などは新装版とまったく同じ。ただし旧版の1作目にあったカラーの挿絵は収録されていない。 旧版タイトルは1968年初版の「ポプラ社の創作童話」3『車のいろは空のいろ』で、あまんの初単独刊行作である。第1回日本児童文学者協会新人賞受賞、第6回野間児童文芸賞推奨作品。 日本国内での累計発行部数は2010年10月現在で95万部[2]。 旧版タイトルは1982年初版の「こども童話館」1『続 車のいろは空のいろ』。
ストーリーと登場人物
松井五郎
当シリーズの主人公で、本文では「松井さん」。セミレギュラーなどはおらず、全シリーズを通して出てくるのは彼一人だけである。
地方からこの町に上京してきたのは「小さなお客さん」の話から数えて3年前の4月。自分がタクシーに乗った側で、慣れない乗車マナーでタクシーの運転手に苦笑された。
タバコを吸うシーンが何度か登場する。
舞台はかえで町。新装版では表紙裏に地図が書かれており、街の中を流れる河川には実在の地名として「糸魚川」が書かれている。
雪がかなりふる地域で、『ふうたの雪まつり』では、営業エリアにかまくらが普通に作られていた。
タクシー会社は春野タクシーといい、会社に帰る途中のシーンが時々登場する。経理の大野は銀ぶちめがね着用。タクシーは青い車体で、ナンバープレートは「いろは 41-7115」。黄色と茶色のチェッカーラインが引かれているが、北田以外の挿絵では描いていない場合もある。
刊行に至る経緯
シリーズ一覧
車のいろは空のいろ 白いぼうし
小さなお客さん - 『びわの実学校』20号 初出
うんのいい話 - 旧版掲載が初出
白いぼうし - 『びわの実学校』24号 初出
すずかけ通り三丁目 - 『びわの実学校』26号 初出
山ねこ、おことわり - 『びわの実学校』22号 初出
シャボン玉の森 - 旧版掲載が初出
くましんし - 『びわの実学校』13号 初出
ほん日は雪天なり - 旧版掲載が初出
車のいろは空のいろ 春のお客さん
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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